ここ最近PCの自作欲があり、パーツについて色々調べていました。
今回はCPUについて、
Intel Core i シリーズの概要をまとめてみました。
Intel Core iシリーズ
Core i シリーズは、Intelが2008年11月から販売しているCPUです。
CPUは、中央演算装置という名前からわかるように、
パソコンの頭脳的な役割をします。
CPUの性能=パソコンの性能と考えても間違いではありません。
このCore i シリーズには現在、i9、i7、i5、i3と4種類あり、
パソコンを自作する人に限らず、
パソコンに興味がない人でも家電量販店で目にしたことがあると思います。
Core i9 は最高クラスの性能を求める人向け
Core i シリーズは当初、
Core i7、Core i5、Core i3 という3つのモデルで販売されていました。
この3つのモデルでは Core i7 が最上位モデルでしたが、
2017年5月30日に Core i7 の上位として Core i9 が発表されました。
Core i9 は、本当に「この性能が欲しい」というユーザー以外には
高性能すぎると言えるほど性能が高いです。
専門的な処理を求めないのであれば Core i7 で十分です。
Core i9 はレーシングカーのようなもので、
素人にはオーバースペックです。
明確な使用目的がある人にこそ、そのパフォーマンスを発揮すると言えます。
Core i7 は高い性能を求めている人向け
Core i シリーズが登場する前、
Core 2 Quad、Core 2 Duo というシリーズがありましたが、
Core i7 は Core 2 Quad の後継にあたります。
Core i7 には高い性能があり、
エンコード作業等の動画編集、画像編集、高負荷のオンラインゲーム等に最適です。
ライトユーザーだけでなく、本格的にパソコンを使用するハードユーザーでも満足できる性能を得ることができます。
Core i5 は性能と価格とのバランスを重視する人向け
Core i5 は、Core 2 Quad と Core 2 Duo の後継にあたります。
Core i7 も Core 2 Quad の後継にあたりますが、
Core 2 Quad の中で性能が高い方が Core i7 へ受け継がれ、
Core 2 Quad の中で性能が低い方が Core i5 へ受け継がれたイメージです。
Core i5 は、標準的な性能がありますので、一般層向けの CPU としての位置づけとされています。
Core i5 は、動画視聴や仕事用として、また低負荷なオンラインゲームであれば十分な性能です。
Core i5 は最もコストパフォーマンスが高いと評判も高く、一般的な利用であれば難なくこなします。
Core i3 は価格の安さを重視する人向け
Core i3 は、Core 2 Duo の後継にあたります。
Core i3 は Core i シリーズの中で最も性能が低いですが、
パソコンでメールのやり取りを行ったり、ネットサーフィンを楽しんだり、
Word 等のオフィスアプリケーションを利用するようなライトユーザーであれば十分な性能です。
Intel Core iシリーズの世代一覧
Intel Core i シリーズには世代があります。
Apple の iPhone でいう、
iPhone 7
iPhone 8
iPhone X
のような、また MacBook だと
Early2015, Mid2015, Late2015
のようなものです。
世代 | アーキテクチャ | ソケット | 販売開始日 |
第1世代 | Nehalem | LGA1366 LGA1156 |
2008年11月 |
第2世代 | Sandy Bridge | LGA1155 | 2011年1月9日 |
第3世代 | Ivy Bridge | LGA1155 | 2012年4月29日 |
第4世代 | Haswell | LGA1150 | 2013年6月2日 |
新第4世代 | Haswell Refresh | LGA1150 | 2014年5月11日 |
第5世代 | Broadwell | LGA1150 | 2015年6月18日 |
第6世代 | Skylake | LGA1151 | 2015年8月7日 |
第7世代 | Kabylake | LGA1151 | 2017年1月6日 |
第8世代 | Coffeelake | LGA1151v2 | 2017年11月2日 |
第9世代 | Coffeelake Refresh | LGA1151v2 | 2018年10月19日 |
アーキテクチャとは、その世代のコードネームのようなもの
こうやって表で見ると、CPU の世代交代は早いですね。
世代が変わるということは性能が上がっているからで、
急速に CPU の性能が良くなっていっているのがはっきりわかります。
ソケットとは、CPU とマザーボードを接続する形状の規格です。
ソケットが同じ規格のマザーボードにしか搭載することができませんので、
部品選びには注意が必要です。
注意!
第7世代以降の CPU には、Windows 10 しかインストールできません。
Windows 7 や 8 は入れられませんので、注意が必要です。
また、マザーボード側の話になってしまいますが、
ソケット形状ごとに対応するメモリやチップセットが異なりますので、
一覧表にしました。
ソケット形状 | 対応メモリ | 対応チップセット |
LGA1151v2 | DDR4 | Z390, B365 Z370, H370, B360, H310 |
LGA1151 | DDR4 DDR3L DDR3 |
Z270, H270, B250 Z170, H170, B150, H110 |
LGA1150 | DDR3 | Z97, H97 Z87, H87, B85, H81 (※第5世代は Z97, H97 のみ) |
LGA1155 | DDR3 | Z77, H77, B75 Z68, P67, H67, H61 |
LGA1156 | DDR3 | P55, H55, H57, Q57 |
部品を1つ1つ選んで自作場合は、
それぞれ対応するものを探す必要があります。
Core i シリーズの世代の見分け方
世代は "Core i◯" 以降の数字(プロセッサ・ナンバー)で判別できます。
"Core i◯" 以降に3桁または4桁の数字があります。
4桁の場合は、この数字の頭文字が世代を表しているのです。
3桁の場合は、1世代を表しています。
例)
Core i5 3570 → 第3世代
Core i7 990X → 第1世代
Core i5 9900K → 第9世代
ここで少しややこしいのが第4世代と新第4世代ですが、
どちらとも4桁のプロセッサ・ナンバーは4から始まります。
新第4世代は第4世代よりも動作周波数が
100Mhzとわずかに上昇した程度で、その他のスペックは全て同じです。
Core i シリーズの末尾アルファベット
Intel Core i シリーズには、
Core i7-6700K, Core i5-4690S, Core i5-6600Tなど、
末尾に「K」「S」「T」といったアルファベットが付与されているモデルがあります。
このアルファベットにはそれぞれ意味があり、
価格も性能も全然違ってくるので注意してください。
末尾 | 説明 |
なし | 通常モデル |
X | オーバークロック対応モデル Extreme Edition |
F | 内蔵GPU無効化モデル |
K | オーバークロック対応モデル |
S | 性能と消費電力のバランス・効率重視モデル |
T | 低消費電力モデル |
P | 内蔵GPU非搭載モデル |
C | 第5世代のみ 内蔵GPU強化モデル |
R | 第5世代のみ 内蔵GPU強化・小型モデル |
この中でも主流の(よく目にする)モデルが
「無印」「K」「S」だと思いますが、
パフォーマンス、価格面どちらでみても
「S」 < 「無印」 < 「K」
となっています。
まとめ
パソコンを自作するとなったら私は、
CPUから選びました。
パソコンの頭脳そのものですしね。
CPUを選ぶとき大事なのが、
「作ったパソコンで何をしたいか」「合計予算はいくらか」
だったのですが、
レビューや中古オークションサイトを見ていると
頭が痛くなるほど悩みます。
結局今も決められずにいるのですが、
AMD の Ryzen も視野に入れて探しています。
パソコンの性能は求めたらキリがないですよね。
例えば、第6世代の i7 を買ったとしても、
約1年後に発売された第7世代の i5 に性能と価格で劣ったり、
技術の進歩は凄まじいものです。
とっても悩みますけど、この悩んでパーツを探す時間もまた楽しいんですよね。
ゆっくりと悩んで自分のお気に入りのパソコンを作りたいと思います。
ケースだけはもう決まっているんでね、
お気に入りのケースでパソコン動かすのが楽しみです。