ガジェット

PowerMac G5 ケースMOD 2

PowerMac G5
ケースMODを完成させます。

前回の記事ではパソコンの中身を全て取り出し、
ケースのみの状態にしました。
https://drmk.jp/1465/

今回はこのG5のケースをATX規格化し、
WindowsのデスクトップPCを組み立てて行きます。






ATX規格のパーツを取り付けるためには

ATX規格のパーツは、
・ケースとマザーボード
・ケースと電源
・ケースとグラフィックボード
・ケースとI/Oパネル

これらのパーツの位置がしっかりと決まっています。



しかし、G5はAppleの独自規格で作られているケースなので
このままではATX規格のパーツが取り付けられません。

どうするかというと、
マザーボードを取り付ける位置を決め、
I/Oパネル、PCIスロットの形にバックパネルを切り取る。
電源も取り付ける場所を決め
その形に合わせてバックパネルを切り取る。

こんな作業が必要となってきます。



これらの作業で一番肝心なのがマザーボードの位置

しかし、もちろんですがG5のケース内側のネジ穴は
ATXマザーボード用に空けられているわけではありません。

新たにATXマザーボード用の穴を空けてしまうのは見栄えが悪くなるので
1枚、なんらかの板を挟むのがG5ケースMODの主流です。

G5のもともと空いてるネジを使い板を取り付け、
その板にATXマザーボード規格のネジ穴を空けておき、
ATXマザーボードを取り付けるのです。



なかには自分で採寸し、アクリル板をレーザーカッターなどで自作する人もいますが、
私はそのような技術がないので買うことにしました。




下調べ

Hackintoshの情報サイト「tonymacx86」で
AppleのケースMODについて沢山の情報交換がされています。
https://www.tonymacx86.com/



Home → Forum → The Workshop → Case Mods

G5のケースMODが一番スレッドが立っており人気のようですね。



そこでたどり着いたのが
「The Laser Hive」
というオンラインショップ



G5やG4のケースMOD用パーツを作成、販売しているサイトです。




パーツ購入

さっそく私も
「G5 Full ATX conversion kit with integrated PSU mount」
というATX電源まで取り付けるためのパーツがセットになった商品を買いました。

※4月に購入したのですが、現在は在庫切れになっているようです。
 ATX電源を固定しないタイプのキットは在庫がありました。



商品代金80ユーロに送料19ユーロが加算された99ユーロをPeyPalで支払います。

実際にクレジットカードから引き落とされた額は14,724円

余談ですけど、
PeyPalは日本円の為替手数料がとっても高いので外貨で支払うのがオススメです。



購入から2週間ほどで遥々イギリスからケースMODのパーツが届きました。




中身はこんな感じ

・バックプレート
・PCIスロット、I/Oパネルを取り付けるパーツ
・ケースにマザーボードを取り付けるアクリル板
・高さ調整のパーツ×2
・ネジと工具

手作り感はありますがバリなどはなく
品質にはとても満足です。



「The Laser Hive」さんはパーツが届くまでの間、
領収書と国際追跡コードが記載された注文完了メールと、
取り付け方法のPDFが添付されたメールを送ってくれていて、
とても安心できるオンラインショップでした。






ケースの加工

さあ今日の本題、G5ケースをATX規格にしていきます。





まずはケース内部の余分なネジ類を取り除きます。
ただし、一部はアクリル板を取り付けるのに使うので
必要なネジを取らないように気をつけなくてはいけません。

ネジ類はゴムハンマー等で横から叩けば簡単に折れます。

説明書を見ながらケース内部のネジを折るのですが、
説明書が分かり辛く(笑)
完成するか不安でした。

赤い箇所を取り除くらしい





次にバックパネルです。

I/Oパネル、PCIスロット、ATX電源にアクセスするために
G5のアルミメッシュバックパネルを切り取る必要があります。

このように取り付けるバックパネルを当てて切り取り線を引きます。



線に沿ってG5のバックパネルを切り抜きます。

電動工具があれば楽なんでしょうけど私は持ってなく、
ニッパーで切りました。

アルミメッシュなので切れないことはないのですがキツかったです。





ATX規格のバックパネルをつけてみましょう。

結構力任せにニッパーで切ったので
切断面が荒く汚かったのですが、
取り付けたバックパネルが切断面を覆ってくれたおかげで
かなりいい感じの見た目になりました。





さて、バックパネルの加工は終わったので
ケース内部の作業に戻ります。

アクリル板が付くか不安でしたが
しっかりと取り付けることができました。





これでPowerMac G5のATXケースMODが完成です。
パーツを取り付けていきます。






パーツ取り付け

事前に用意していた自作PCのパーツを取り付けて行きます。





まずはマザーボード、電源から


説明書通りにアクリル板を取り付け、
説明書通りにバックパネルを取り付けたのですが、
なんとI/OパネルもPCIスロットもピッタリでした。

「The Laser Hive」さん
完璧ですね!





グラフィックボードとCPUクーラーも取り付けてみました。



実は私、
これが初めての自作PCとなります。




パーツ構成

CPU AMD Ryzen5 2600X
CPUクーラー LEPA Exllusion240
M/B Gigabyte AB350 Gaming3
GPU SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX580
メモリ CORSAIR DOMINATOR PLATINUM 2666MHz 8GB×2枚
電源 ENERMAX Revolution X't 740W

ミドルグレードのPCですね。






そしてついに完成。

ネットでG5のケースMODを見つけ、
「これ作りたい!!」と思ってから1ヶ月以上時間が経ってしまいましが
やっとG5のケースを使った自作PCが完成しました。





出来栄えには大満足で、

外見は重厚感があるレトロなPowerMac G5
中身は現代のLEDで輝く水冷ハイスペックPC

というロマンがあるものになりました。



微妙な点をあげるなら、
裏配線ができずゴチャゴチャしているところ。

配線や配管がしっかりとできれば
更に格好いいPCができそうです。



男はロマンが大事ですよね。

初の自作PCでPowerMac G5が使えて
本当にいい経験になりました。

  • この記事を書いた人

admin

-ガジェット
-,